カイジスピンオフ!中年男性におすすめ飯テロ漫画【1日外出録ハンチョウ】
2017年週刊ヤングマガジンで隔週連載がスタートした『1日外出録ハンチョウ』。この作品はギャンブル漫画で有名な福本伸行先生の『カイジ』シリーズのスピンオフ作品になります。ハンチョウの作画担当である上原求先生は、元々福本先生のチーフアシスタントをされており、原作の絵と大差はありません。キャッチコピーは『理外の飯テロ漫画』で、本編のカイジではギャンブル色が強かったのですが、こちらはギャンブルが苦手な方でも楽しんでもらえる作品です。
現在は7巻まで販売されており、同じスピンオフ作品である『中間管理録トネガワ』ともリンクしています。2018年に中間管理録トネガワがアニメ化されており、中盤以降からハンチョウもアニメ登場している形です。
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【1日外出録ハンチョウ】のあらすじ

Ⓒハンチョウ
地の獄、底の底…。『1日外出録ハンチョウ』はカイジが地下労働施設に入ってくる前の話です。帝愛グループの債務者たちは、地下の劣悪な環境にある地下労働施設『地下王国』で強制労働に就かされていました。
強制労働施設と言っても食事あり、シャワーあり、1週間に1日の休みはあります。しかし休みはあるものの、外に出るには1日外出券という超高級プレミアムチケットを使用しなければ出ることは出来ません。地下チンチロなどで利益を得た金で、E班の班長大槻太郎は1日外出券を使い地上で飲み食いをしたり観光を楽しみます。
【1日外出録ハンチョウ】の見どころ
見どころはカイジの敵だった人物が主要人物、悪魔的発想で1日外出券を得るために荒稼ぎするハンチョウ、外出した際ハンチョウ達が観光を楽しんだり色んなご当地グルメを楽しむという点です。カイジシリーズをご存知の方ならご存知かと思いますが、この漫画の舞台は『賭博破壊録カイジ』に登場した地下強制労働施設になります。
カイジの視点では苦痛、陰湿に満ちた劣悪な環境でしかありませんでしたが、ハンチョウの視点ではそれほど悪いものではありません。本編ではギャンブルがメインでしたがこちらはコミカルな日常を描かれており、男のグルメを楽しむ漫画と言った方が良いでしょう。
①カイジシリーズの強敵ハンチョウたちが活躍

Ⓒハンチョウ
主人公ハンチョウこと大槻太郎は地下労働施設のE班班長で、地下チンチロのいかさまで大勝により他の債務者から巻き上げたお金を大量にため込むあくどい人物です。ハンチョウの部下である参謀沼川拓也、側近の1人である石和薫達と共に1日外出を使い外を満喫しています。そんな彼らと共に時折任務を忘れて一緒に遊んでいる監視役の黒服宮本一とも一緒に観光したり、時には家にお邪魔したりしているほどです。
カイジシリーズでは沼川、石和は怖いだけの人物でしたが、この作品では沼川はツッコミ役、石和はコミックリリーフとして協調されているため、本編とはかなり変化しています。舞台が地下労働施設であるため登場人物はそれほど多くはありませんが、時に『中間管理録トネガワ』と絡むこともあります。
②見れば見るほど腹が減る!ご当地グルメとこだわりの料理

Ⓒハンチョウ
『理外の飯テロ』というキャッチコピーの通り、ハンチョウは外出券を使用し色んなグルメを楽しんでいます。ハンチョウ自身がかなりこだわりを持つ人物であるため、かなり通な食べ方をしていると言った方が良いです。作中では餃子、牡蠣、名古屋のご当地グルメなど色んなものが登場するのですが、ハンチョウ達が料理を作ることもあります。
15話で班長が美味い店とそうでない店の見分け方について話していますが、これはかなりタメになりますね。筆者個人的に物凄く気になったのは、1巻に登場したオムレツライスという食べ物です。ハンチョウが学生時代行きつけの中華料理屋で新メニューとして出されていたものなのですが、単なるオムレツではなく具材がネギとチャーシューという炒飯に近い代物でした。これは気になって実際作ってみたのですが、男性でも簡単に作れるものだったので普通に美味しかったですよ。
③恐るべし!悪魔的発想で利益を得るハンチョウ

Ⓒハンチョウ
地下労働施設では班長の特権を利用し、チンチロや物販などを行うことが出来ます。カイジでは地下チンチロメインでしたが、こちらは物販メインで他の債務者たちから利益を得ています。作中ハンチョウは債務者たちの購買意欲を飽きさせないために、フレッシュジュースや新しいお菓子など色んな工夫をしてきました。
その中で異彩を放ちまくっていたのは第52話の『鍛上』。この時地下では筋トレブームが巻き起こり、他の班長がボクシング映画を上映していたため周りが全員ムキムキで暑苦しい空間となったのです。そのブームに便乗し地下では手に入らないプロテインを販売し利益を得たハンチョウでしたが、そのせいで余計ムキムキだらけになってしまい気が付けば筋肉四面楚歌状態となってしまったというオチでした。(笑)正直誰得でもないですね。
④ハンチョウの説得力が読者からの圧倒的共感を獲得!?

Ⓒハンチョウ
6巻で班長は他の債務者たちと恋バナ、漫画の話、お菓子メーカーのブルボンについて語っていました。恋バナは男ならでは共感できる話をしているため、学生時代の気分にさせてくれるでしょう。ある意味で一番凄かったのはブルボンかもしれません。他の班の班長達との合同仕入れの場で毎年ブルボンドラフト会議なるものを繰り広げられており、作中ではアルフォートの人気高さに転売屋までいたそうです。こんな細かい所まで!?と思うかもしれませんが、確かにブルボンは他のお菓子と違ってドラフト会議を開くのも共感できるかもしれません。
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まとめ
料理が登場しない回もあるため、正確に言うと世の中年男性に刺さる教科書と言った方が良いかもしれません。ハンチョウの悪魔的発想、手腕によって引き込まれる所が大きく気づかされる部分が多いからです。
ちなみに隔週連載なのは理由があり、作中ハンチョウが豪遊したためお金を貯めるという意味だと言われています。隔週連載で読者が共感・納得できるのはハンチョウ以外ではないでしょう。単なるグルメ漫画では物足りない、カイジシリーズに興味があるという方は是非とも読んでみて下さい。
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